10年越しの恋
ありあわせだけどそれなりの朝食が出来た。

トランクス1枚で髪を拭きながら席に着く浩一。

「瀬名もシャワー浴びてきたら?」

「う~うん ほらせっかく朝ご飯出来たてだし。温かいうちに食べよ」

「それもそうだな。でもさ、久しぶりだよな~。瀬名の手料理」

「そうだっけ? そうだよね。だって浩一が働き出してから会うの初めてだもんね?」

声が上ずりそうになる。食べ終わったら話そう、そう決意した。

「瀬名 コーヒー飲む?」

「・・・・・・・。」

私はコーヒーが飲めない。

些細なことだけど、こういう無神経さにイライラしてしまう。

いつもそう。いつもそうだったから。
< 22 / 327 >

この作品をシェア

pagetop