牛乳と猫スーツ。
63…神崎シスターズ。



今日は休日。朝日がまだ顔を出したばかりの時間、グラウンドには3つの人影があった。





「役割はさっき話した通り、直樹が前衛、沙羅が後衛だ。沙羅は状況に応じて近距離、遠距離攻撃を切り替えろ。」





「「はい!」」




蓮の指示に、直樹と沙羅は元気よく返事をする。




「よし、なら連携の練習を始める。かかってこい!」




蓮が戦闘姿勢をとる。






「いくぜ大将!」




沙羅が両袖から鎖を放ち、牽制する。蓮はそれをステップで避ける。






「うおりゃぁぁぁ〜!!」


直樹が一気に蓮との距離を詰める。





「遅い!」




直樹の腕を掴み、後ろへ投げ飛ばし、後衛の沙羅へ向かって走る。






「沙羅!!」




「あいよ、大将!」




沙羅は出していた鎖の1つを直樹の胴にくくりつけて引き戻す。






「っ……。」




直樹が蓮の攻撃を受け止める。蓮は深追いせずにバックステップで距離を取る。







「沙羅、飛ばせ!」





「任せな!」




直樹を空高く飛ばす。蓮は直樹を気にせずに沙羅へ向かう。






「待ってたぜ!斬鎖旋風陣(ざんさせんぷうじん)!!」




ダボダボのジャージから両方合わせて8本の鎖を出す。その鎖の先端は重りではなく幅10センチくらいの刃が付いている。
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