牛乳と猫スーツ。
直樹は先輩の正面の席に座ると、首だけ動かしてこちらを見る。
「おはよ〜、直樹ちゃん。」
体を起こして言う真由香先輩。誰にでもちゃん付けするのは止めてほしいと直樹は思った。
真由香先輩の胸ポケットに付いている風紀と書かれた金色の胸章がキラッと光る。
生徒会の役員が付ける胸章なのだが、蓮や生徒会メンバーは付けていない。
会長も持っているらしいが、付けたくないらしい。
朝食ができて、蓮が持ってくる。
3人で手を合わして食べ始める。
「今日は何か手伝う事ないですか?」と会長に聞いてみる直樹。
夏休みの間は部活が休みなので、会長の手伝いをしている。
「特にないはずだ。今日は書類整理だけだから、ゆっくりしていていいぞ。」
逆に仕事がないと暇なのだが、と直樹は苦笑いする。
「じゃあ、ちょっと直樹ちゃん借りていい?今日は部活に行くから〜。」
先輩の言葉に、会長の動きが止まる。
「本人がいいなら…。」
「俺は別に大丈夫ですけど?」
直樹が会長の方を見ると、どこか悲しそうな顔をしていた。
「それじゃあ、さっそく行きましょうか〜。」
朝食を食べ終えて、先輩は直樹の腕を掴んで走り出した。
「会長、いってきま〜す。」
2人が走り去り、はぁと溜め息を吐く蓮。「死ぬなよ、直樹。」と言いながら、書類整理を始めた。
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