牛乳と猫スーツ。
「大きな音したケド。ナニかあったの?」
蓮と入れ違いに、ドアからエリーゼがひょこっと顔を出した。
「エリーゼ!!」
アルフォードさんがエリーゼに抱き付く。
「アレ?なんでグランパがココにいるの?」
「心配したぞ、エリーゼ。変な男に会わなかったか?何かされてないか?」
この人も過保護なんだと、直樹は理解した。
「オモシロい人にはアッタよ〜。何もされてナイ、ナオキに胸を揉まれたくらいネ。」
エリーゼが直樹を指差しながら言った。
ピシッと場の空気が張りつめる。
「ほう。そんな不届き者が近くにおったとは…。」
「あはは…。またこのパターンか……。」
………………………。
……………。
……。
「コホン。事故なら事故と言いたまえ、直樹くん。」
「怒りで何も聞かなかった人が言うセリフじゃないですよ…。」
エリーゼが事故だと言ってくれたおかげで、直樹はなんとか延命できた。
「おいコラ!ジジイ〜!!」
バンとドアを開いて蓮が入ってくる。