牛乳と猫スーツ。
「あはは。推理小説も恋愛小説も変わらないさ。本を読むことはいいことだと思うよ。」
相田が笑いながら話す。
「ありがとうございます、お兄ちゃん。あっ、すいません。私ったらまた…。」
「別に謝らなくてもいいよ…。僕は相田裕樹(ゆうき)。キミの名前は?」
少し照れながら相田が言う。
「深見祥子です。」
2人は自己紹介した後、色々と話し込んでいた。
「さあ、仕事は終わりだな…。」
2人の姿を見て蓮が言う。
「いい勉強になっただろう?」
蓮がポンと直樹の方に手を置く。
「いや、1人の男子生徒の性癖を垣間見ただけなんですけど……。」
「それでいいんだ。わかっただろ?男が性癖に抗えないことが…。」
空を見上げて蓮が話す。
「ところで会長。もし深見さんのスタイルが菫さんくらいだったらどうしたんですか?」
今回は相田の性癖と深見さんが一致しただけである。
「そうだな。まずは相田のケータイとパソコンに入っている秘密のフォルダとブックマークをすべて巨乳モノに変える。さらに長時間、菫の誘惑ポーズを見せつる。長期戦になるが致し方ないだろうな〜。」
「それってある意味、洗脳ですよね…?」
直樹は、この人だけは敵にしたくないと思った…。