牛乳と猫スーツ。
「え?何か言った?」
「え!?な、何も言ってないよ!」
慌てて首を横に振る彩華。
「まあいいや。はい、彩華さん。」
食べかけのサンドイッチを持っていた手を彩華へ伸ばす。
「(直樹くんの食べかけキタコレ!しかもいい位置にあるから、『あ〜ん』的な感じになる!!)」
空腹から出るのとは別のヨダレが出てくる彩華。
「い、いた、いた、いただきま――――」
「いただきマ〜ス!!」
いきなり現れ、パクッとサンドイッチと一緒に直樹の手を半分まで口に入れるエリーゼ。
「うわぁぁぁ!??エリーゼ!?」
「モグモグ…。」
サンドイッチを直樹の手と一緒に味わうエリーゼ。
「…………………え?」
未だ理解できていない彩華はポカンと口を開けて固まっていた。
「ちょっと、エリーゼ!手を――ひっ!?ちょっ、止め、指を…舐めるな!」
徐々に顔が赤くなる直樹。
「モゴモゴ…。」
目を閉じて味わうエリーゼは、すでにサンドイッチは飲み込んだが、口の中にある直樹の手を甘噛みしたり、丹念に舌で舐める。
「ちょっと…マジで……止めて…くれ。」
耳まで赤くした直樹が体験したことのない感覚に涙目になる。
「はっ!?な、何してるのエリちゃん!!!」
ようやく理解した彩華がエリーゼの体を引っ張る。