牛乳と猫スーツ。
「獲物がかかったぞ。」
豹雅が右手に何かのスイッチを持ちながら言った。
「あらら〜。蓮か沙織に言われなかったのかしら?攻め込むなって。」
敵が策にはまり、口を歪める円。
「しかし、こうもうまくいくとはな。川の下に長振動発生装置を仕掛けて敵が川に入ったら起動。俺には何が起きてるかわからん。」
「ここの川の地盤は特殊でね、流砂(りゅうさ)が起きる場所と酷似してるの。まあ、そんなに沈まないから誰もが泥が多いと思うだけなんだけど。流砂の特性で振動を加えると流動性が増して、もがけばもがくほど沈み込んでいくのよ。」
「相変わらず嫌な戦法を使うな。」
「あら、こういう策を使う私は嫌いってこと?」
「嫌いじゃないさ。全部隊、射撃準備!敵は動けない、外すんじゃないぞ!」
『了解!!』
全員が銃を持ち、銃の最終確認する。
「(蓮。遥からの報告で、私はあなたの考えがわかった。あなたがその道を行くなら、私は全力で止める。たとえ友達を殺してでもね…。だから早く来なさい、本当に殺すわよ?)」
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