牛乳と猫スーツ。
敵となった友人が、本当は蓮のために戦っていたことを知り、何と言えばいいかわからないのだ。
「もう帰るわね。」
円はそう言って、鳳凰の部隊の方へ歩いていく。
「また、みんなで集まって遊ぶか。中学校の時みたいに。」
口を開いたのは菫だった。その言葉に円は泣きそうになるが、グッとこらえる。
「暇があれば…ね。」
「待ってる。」
「じゃあ…暇があれば、連絡するわ…。」
目を赤くしながら微笑む。
「行くわよ、遥。」
「はい…お姉様。」
遥が歩き出そうとしたとき…。
「遥ちゃん!」
彩華が呼び止める。
「こっちに残らない?」
「え?」
「実は会計のポジションが空いてるの、遥ちゃん頭いいし、入ってくれない?」
「何言って…私はあなたを…。」
「そんなの関係ないよ〜。」
あははと笑い出す彩華。遥は戸惑い、直樹を見る。直樹は微笑みながら頷いた。それを見た遥は泣き出す。