牛乳と猫スーツ。
57…本格始動・新生徒会!



無名県に平和が訪れて一週間が経ち、5月になったある休日の朝。生徒会室の前に、風紀委員長と副委員長の真里香と悠斗が立っていた。






「ようやくね…。」





「そうだな、まさか本当になっちまうとは…。」



2人は同時にドアを開ける。







「「おはようございます、会長。」」




会長席に座る女の子に挨拶する2人。






「おはよ、2人とも。」




朝日に輝く銀色の髪を黒のリボンでポニーテールにしている。龍堂学園生徒会長、神崎彩華である。




昨日、蓮達が仕事内容を教え終わり、生徒会を完全に引退した。それはつまり、彩華が正式な会長となり、風紀委員の実権を得たこととなる。






「本当に…会長になったのね…。」




涙ぐみながら言う真里香。





「お待たせ、真里香ちゃん。」




「彩華〜!」




真里香が彩華に抱きつきながら大泣きする。






「おはよ…って、何やってんの?キモっ。」




入ってきたのは生徒会・会計の神谷遥。






「仲がいいのは良いことだ。」




遥の後に入ってきたのは生徒会・書記の南条沙織。
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