牛乳と猫スーツ。



「あかずきんちゃ、しんじゃったの!?」




「どうだろうね〜?」




「いやいや!しんじゃダメ!」




泣きそうになりながら、彩華は言う。





「それじゃあ、続きを―――ゴホッ!?」




急に咳き込む蓮。





「ごめん、彩華。続きは明日にしてね…。」




「おねちゃ…だいじょうぶ?いたいの?」




彩華はベッドから下りる。





「ゴホッ!大丈夫…どこも痛くないよ。寝たら元気になるからね。」




蓮は笑顔で言った。彩華は心配そうに何度も振り返りながら部屋を出た。




「ゴホッ!ゴホッ!」




蓮は咳き込みながら横になった。




…………………。




…………。




……。






【次の日】




蓮は今日も部屋から出れずに部屋にいた。




そしてドアが小さく音を立てながら開く。





「おねちゃ…。」




「さあ、続き読もうね。」



笑顔で言う蓮だが、誰が見ても体調が悪いとわかるほど、顔が真っ青だった。





「うん!」




しかし、子供である彩華にはわからなかった。走って蓮の前に座り、続きが気になってワクワクする彩華。






「えっと…どこまで読んだかな?」




「あのね!あかずきんちゃがたべられて、しんじゃったの!!」




「そうだったね。じゃあ、続きから。」




蓮が読みかけだったページを開いて読もうとしたとき…。
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