牛乳と猫スーツ。
62…転校生。



小鳥達の鳴き声が朝を告げる。時刻は7時59分。そして秒針が一周して目覚まし時計がジリリリリィと騒ぎ出す。




鳴り響くそれを、白く細い手が、まるで食材に包丁を入れるように真っ直ぐにチョップした。





バキッと音がすると、目覚まし時計は真っ二つになっていた。







「ふわぁ〜。」




大きなあくびをしながら、水玉の上下のパジャマを着た、長い茶髪の女の子がベッドから出る。




ガラリとカーテンを開けると、眩しい日の光が差し込む。







「あ…。」




女の子はようやく目覚まし時計がお亡くなりになったことに気づく。








「わりぃ、2625号。」



この女の子は目覚まし時計を使い出してから、目覚めと同時に破壊してしまっている。つまり2625回目の破壊である。






「着替えるか…。」




女の子は着替えを持って風呂場へ行く。シャワーを浴びてから着替えるのだ。ちなみに下着も水玉で、今日はピンク色を選んだようです。








「初日だし、腕だけでいいか。」




風呂場から出てきた女の子が、両方の二の腕に鎖の付いた腕輪を付けて鎖を腕に巻き、壁にかけてある真新しい制服を着る。





そして鏡の前に立ち、長い髪を2つに分ける。ツインテールという髪型である。




決して地上で3分しか戦えず、無駄に転けて街や施設を壊す巨人の敵の名前ではない。
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