LOVE〜強さに隠した涙〜
睨み合いが続く…………
すると、さっきの厳つい男が「行け!」と命令した。
その途端、この場に来ていた西條組50人程が一斉に掛かって来た。
相手の攻撃を軽々避け、急所に蹴りを咬ませる。
少し、手間は掛かったが、下っぱ達は、怯えながら逃げていった。その後を追うかのように次々と逃げ出していく。
最後に残った厳つい男も「覚えてろよ!」と負けを惜しみながら走り去っていった。
『あ〜、またやっちった…。にしても、弱ぇな…アイツ等』
と、呟きながら鷹は後ろを向いて歩き出した。