私の彼氏
「このディスクを利用して、復讐できないかな? と思いまして」

「ふむう。さすが、河合さんね。できる女は違うわね」

真由美は河合を褒めた。

「このディスクをばらまかれたくなかったら、金を払え! って脅迫するのはダメですか?」

山崎生徒が案を述べる。

「私達にお金を払うとは思えないわ。女だと思ってなめきってるはずよ。それに、脅迫するのはリスクがあるわ。殺されるかも…」

河合は山崎生徒の案を一蹴した。

「じゃあ、普通にそのDVDを販売したらどうかしら? 秋山はいい男だから高値がつくかもよ」

真由美が代替案を出す。

「いいですね、それ。でも、佐竹の顔までも世間に出回ってしまいますよ。佐竹には我々は恨みないですし、逆に私なんかは五月から助けてもらってますから」

と河合はその案も蹴ろうとした。


「そこは、まあ、いいじゃないですか。堅いことはおっしゃらずに。ささっ、飲んでください」

山崎生徒は水を河合に飲ませた。


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