Loving Expression ~愛を詩にのせて送ろう~
おいしいハンバーグを食べ、温かい風呂に入るころにはあきらめたはずのチャレンジ精神が再び芽生えてきた。
まだ乾き切っていない髪の上にタオルを乗せ、リビングでピコピコと考えていた分を打ち直す。
問題の場面へ到達した。
落ち着け美羽。ただぽちっとするだけでこの息苦しさは終わる。
たかが、友達に送るだけじゃないか。優衣に送るような気軽さでいいのだ。
テレビの中の漫才師はちょうどメールの話をしていた。
友達とメールしたら仕事まで忘れんねん、とすがすがしい笑みが映った。
名も知らぬ漫才師に後押しされ、美羽は深呼吸をした。
――よし!いける!――
すぅっと人差し指を送信ボタンへと移動させる。
今度はふるえなかった。押せ!