青い向日葵
M高校のすぐそばには川が流れていて、川辺りは桜並木になっていた。
花が散った後の桜の木は、まばゆいばかりの新緑で、木漏れ日がきらきらと輝いている。
そんな爽やかな川辺りを、野郎同士で、というか、金魚のふんのように杉本が俺についてきている様は、決して清々しいものではないんだろうな。
しかし、いちいち取り合うのもそれはそれで面倒な感じがしたので、俺は杉本に何も言わなかった。
堤防から砂利の川原に下りて水面に目をやると、日に照らされて目を細めてしまうくらいまばゆかった。