青い向日葵
俺は、おもむろに一つ石を拾い、アンダースローで水面めがけて投げると、石は水面の上を滑るように二回跳ねた。
「上手だね」
杉本は嬉しそうに俺を見る。
そして、「よし、僕も」と言って石を拾い、何気なく川に向かって投げると、石は水面の上を三回跳ねた。
くそ。俺より一回多いじゃねぇか。
俺は平べったい石を入念に選んで、今度は丁寧に投げると、小気味よく四回跳ねたので、思わず「よしっ」と拳を握りしめてしまった。
その様子を見ていた杉本が、嬉しそうに目を細めるので、俺はどんな反応をしていいのかわからず、とりあえず笑っておいた。
とてもぎこちなかった。