青い向日葵
俺は、その姿を想像した。
そして、その姿のまま横たわって血を流している彼女も。
俺は何度も頭を振って、血まみれの彼女を振り払おうとした。
しかし、振り払おうとすればするほど、春野は消えてくれなくて俺は頭を抱えた。
気が狂いそうになった。
あの日、病院の廊下で春野を抱きしめた時、無理やりにでも彼女を奪ってしまえばよかった。
俺がいるから安心しろ、と言ってやればよかった。
俺のせいだ。
俺がしっかり守ってやらなかったからだ。