青い向日葵
泣きはらした顔のまま春野の家を出て、川沿いの道を歩いた。
ついこの前まで、ここにあの二人がいた。
あの二人はきらきらとしていて、眩しかった。
俺一人がくすんでいた。
なのに、俺だけがなんら変わらず、のうのうと生きている。
何もできなかった俺だけが。
後悔で体が浸食されそうだった。
自分がいかに無力かを思い知らされて、体の中ががらんどうになってしまった気がした。
ぽつり、と頬に雫が落ちた。
空を見上げると、厚い鉛色の雲が空を覆っていた。
地面からアスファルトのにおいが立ち込める。
そして、雨はどしゃぶりになった。