†不思議の童話館†
第一章〜童話館の女王〜
目が覚めると、そこは自分の部屋の、ベッドの上だった。



「頭・・・痛い・・・」
何故だか今日は、寝覚めが悪い。昨夜、変な夢を見たせいだろうか。
何だっけ・・・確か、猫がどうとか・・・約束とか・・・。
まぁ、いいや。どうせ夢だし。



現実主義者の私には非現実の夢の内容なんかどうでもいい。
私はすっぱりと夢の事を忘れると、ベッド横の勉強机に置いてある片手でライフルを持ち、敬礼している軍人型の目覚まし時計を見た。



PM:8:00



・・・・・・。
私は無表情のまま、寝惚けた目でしばし時計を見つめた。
八時?昨日、七時に目覚ましセットしたはずなのに、何故?
いつもなら、軍人型目覚まし時計の持っているライフルから、
ドン!ドドドドドド!!
って、射撃音が鳴り響くはずなのに。
「何で鳴らないんだよ・・・壊れてんのか?やっぱ、マシンガンの方にしとけばよかったかな・・・」
私がそんな事を、一人ぶつぶつと呟いていると、自室のドアの向こうから声が聞こえた。
「水晶ー!!もう八時よ!編入初日から、遅刻しても知らないからね!」
姉だ。声が少し遠いから、二階の階段下から叫んでいるに違いない。



「ていうか、遅刻するって分かってるなら、もっと早く起こせよ、バカ姉が・・・」
水晶は悪態をつくと、のそのそとベッドから降りた。
クローゼットから制服を取り出し着替え、机の上に置いていた鞄とクローゼットにかけていたマフラーを取り、一階へ下りる。
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