アニマルマジック

**002


____当時中学一年生。

初めての制服を腕に通して3ヶ月が立とうとしていた頃だった。

私はテニス部に所属していて毎日がホントに充実していた。家に帰るのが惜しいくらい毎日が楽しすぎた。

その時も空が暗くなるまでみんなで練習して帰ろうとしていた。

「うわーあいつ等いるよ」
「やだね、早く帰ろう」

あいつ等というのは竜二や新くん、他にも問題児の同級生が門の前で座ってたむろっていた。

みんな急いで門を出ようとした。

「おい」溜まっている男の中から声が聞こえる。私はとりあえず無視をした。

その中でも一際しっかりしている麻衣子が返事をした。

「何?」麻衣子は立ち止まって問題児の方に体を向けた。

麻衣子が立ち止まったので私たちも麻衣子の後ろに隠れてその風景を見つめていた。

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