アニマルマジック

部活が終わると急いで帰って準備をした。竜二と付き合ったあの公園に行く。

竜二は携帯とにらめっこ。竜二の服装は意外とお洒落だ。

初めて私服でデートしたとき見てびっくりした。めちゃくちゃ大人っぽい。

今日もまた一段と大人っぽく感じる。最初は慣れなかった金髪も今は愛しい。

「竜二」名前を呼ぶと携帯をポケットに入れて私のとこに歩いてきた。

「今日どこ行く?」
「適当に」いつもと一緒の回答。それもなぜか私にとっては大事で。

私は竜二の手を自分から握った。竜二は何も言わず握り返してくれる。

適当に歩きながら適当に話して。それだけでも楽しかったし、いつも笑顔になれた。

30分ほど歩いていると「俺んち行こうか」と言い出した。

竜二の家は初めてではない。2回目だ。

一回目は雨が降ってきてたまたま竜二の家が近かったから。

私は恋愛にして敏感じゃない。すべてが初めてだから分からないこともたくさんある。キスからその上の段階があったなんて全く知らなかった。


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