空に染まる。
「それを最初からいっているんですが…。」


湊太は変わった後輩だ。


いつでも天体望遠鏡を大きなバッグで持ち歩いている。


去年、都会から引っ越して来て、
この時代遅れの田舎の星空に『感動した!』
といきなり叫んだ。


と言っても
湊太と私しかいない部室での事で
私が部室でダラダラしてなかったら、
そんなこと聴かなかっただろう。


「若菜先輩。聞こえてますよ。」


超能力か!?


湊太にそんなスペックがあったなんて…
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