高校生社長






なんか勘違いされても困るので、

驚いている…てか、

ちょっとキレ気味の翔太に

先ほどあった事を話す。



「たまたま会っただけ!
 デザイン書こうとして
 人来ないようなとこに行ったら
 大崎くんがいて…!寝てしまって…」




苦笑いを浮かべるあたしに、

急に真剣な顔になった翔太。




「…気をつけろよ」

「は?」

「俺が今日、
 ひなたの手ェ握っただけで
 女子の視線がヤバかったろ?」

「…うん…。転校初日も」

「拓海は余計モテるから気ぃつけろよ」

「はぁ……。で、どういうこと?」




確かにモテるだろう。

彼はイケメンで優しいからな。


……けど、気をつけろ?



イマイチわからないので聞いてみると、

あたしの顔を見てため息を吐きだす翔太。



なんて失礼な弟だ。







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