イケメンエリートかつ小悪魔
「そっか…。うん、わかった。俺も愛ちゃんみたいな綺麗な人と付き合えると思ってないし」


「そういう事じゃないよ!私、別れた彼が…まだ好きみたい。自分から距離置きたいとか言っておきながら、やっぱり…」


「だったら、行動するしかないんじゃない?」


「え……」


健くんは少し寂しそうな顔をして、私の背中をポンと押した。


「愛ちゃん、俺に愚痴ってるときツラそうだったけど、彼の事が好きだからこそなんだろうなって思ってたからさ。彼に、今の気持ちを、早く伝えなよ」


「健くん……」


「早く行って。俺だってそんなに優しくないよ。このまま愛ちゃんを車に乗せてたら…力づくで自分の物にする事だってできるんだから」


健くんはそう言って、ニッと笑った。

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