海の記憶に残る恋
二人は夕暮れの浜辺沿いを並んで歩いた。




「どの辺に岩があったの?」




あやが聞いてきた。




なんかこうして歩いていると恋人同士みたいだな、とシンジは思った。




「結構遠いかもしれない。少し歩いても大丈夫?」




シンジが答えた。




シンジは大学に入ってから、付き合っている彼女はいなかった。




高校のときはなんとなく付き合っている彼女がいた。




しかし、自然と連絡を取らなくなっていた。
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