キケンな嘘つき猫。

横断歩道を見て、記憶が素早くスライドする。


事故だ。

三毛猫みたいに、向こう側を目指して。


どうして向こう側に行きたかったの?

どうして走ったの?


それは…


「会いたかった…」

< 22 / 29 >

この作品をシェア

pagetop