キケンな嘘つき猫。
2 ☆落ちた恋☆

あいつの家に向かって、走ってた。


あいつの名前ばかり叫びながら、走りまくったのだ。


「椎っ!」


横断歩道の向こう側にいた。

あいつが、驚いた顔で。


私は、今すぐ飛びつかないといけないと思った。


必死に。

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