君の肌を壊す夜



「少しでも減らしたかったのに…。」


昨夜、実家から贈られて来た段ボール数箱の野菜を思い出してため息がこぼれる。



仕方なく、大翔に電話をすると仕事中なのか、ヒソヒソと小さな声で話す大翔の声が聞こえた。


「どうした?何かあった?」


「仕事中にごめんね。

大翔の実家に野菜のおすそ分けを持って来たんだけど留守なんだ…

玄関前に置いても大丈夫かな?」



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