キミがいた夏~最後の約束~
ああ、どうしよう…
この女、死のうとしてんじゃねーの?
って思われたかもしれない…
まあ、似たようなことを考えていたけれど…
こんな展開は考えていなかったので、どうしようもなく動揺してしまう
どうしよう…本当に待ってていいの?
帰った方がよくない?
帰る?
あそこに?
あの家に?
そうだ…
あの薄暗い家に帰らなければ…
逃げてばかりはいられない…
でももう少し…
それならもう少し先輩を待ってみても…
「お待たせ」
そんなことを考えているうちに先輩は意外と早く戻ってきた