キミがいた夏~最後の約束~




1人になると最近どうしても考えてしまう


お父さんのこと


思えば明後日からまた学校が始まる


そうするといつまでもここに置いてもらうわけにもいかない


でもどこに帰るというのだろう…


だってあの家には…


もう帰れない



「はぁ…」


そんなことを考えながら一つため息をつく




シンッと静まりかえった店内



何時だって運命は残酷だった



だけどそれはこれからも変わらない



変わらず私を揺さぶり続ける










チリリーン━━━………‥‥





そうして運命の鈴は鳴り響いた



私の運命は自分で動かせないのだと



そう知らしめるように鈴は静かに鳴り響く







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