キミがいた夏~最後の約束~




橘先輩は確認するように私の頬を両手で包んで優しく唇を塞ぐ


そして少しずつ深くなっていくキスは、今まで一番切なくて愛おしい



「…んっ……」



不意に唇が離れると耳元で囁かれる甘い言葉



「美鈴…好きだ…」



私はその言葉だけでどうにかなってしまいそうだ


そして再び唇を塞がれる


私は崩れ落ちそうになりながら、橘先輩の体に必死でしがみついていた


絡みつくような体を名残惜しげに離して


橘先輩は私を抱き上げ、まるで壊れ物を扱うみたいにゆっくりとベットに寝かせてくれる



「ってて…」


「え!大丈夫?」


「うん…ちょっとかっこつけた…」



そう言って恥ずかしそうに笑う顔が好き


私は心臓が潰れそうなほどドキドキしていたけれど
むしろこのまま死んでもかまわない


最初は軽いキス


そしてだんだんと深いキスをしながら


橘先輩は私のブラウスのボタンを一つ一つ外していく





< 352 / 378 >

この作品をシェア

pagetop