キミがいた夏~最後の約束~




そんな声がしてハッと我にかえると
春奈が私たちのクラスの前の廊下を通りすぎようとしていた



「っ!!この女ぁ!!」


「綾香!!」


「落ち着いて!!」



咄嗟に春奈に掴みかかろうとする綾香を
私と久美が腕を掴んで止めたけれど
綾香の勢いは止まりそうにない



「なんで!?離してよ!こんなことしたのあいつしかいないよ!!」


「落ち着いてよ綾香、そんなこと言ったって証拠がないでしょ?」



「証拠なんてそんなの!!あいつに決まってる!小学校からここまで一緒なコなんて、そんなにいないんだから!!」



宥める久美、怒る綾香
私は何もできずに綾香の腕を握りしめていた


綾香…


あたしなんかの為にこんなに必死になってくれる


私はそれだけで私は充分だった



「綾香?私は大丈夫だから…ね…?」



私は詫びるような気持ちで綾香の目を見ながら言うと、それを聞いた綾香の体の力が少し抜ける



「言っとくけど、それ書いたの私じゃないからね!!」



春奈は私たちの様子を一瞥して自分の教室に入っていった





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