キミがいた夏~最後の約束~
「あ~あ、やだやだ」
そんな声が聞こえて振り向くと、春奈がうんざりした瞳を私達に投げ掛けてくる
「友情ごっこはヨソでやってよ?」
「こいつっっっ……!!!」
「キャッ!!」
「ちょ…綾香!?」
綾香が春奈に掴みかかったので
私は腰の辺りを掴んで止めに入ったけれど綾香の勢いは止まらなかった
「ふざけんなぁ~~!!」
バシッ!!バシッ!!っという
大きな音と共に春奈を殴り付ける綾香
「ダメ綾香!待って!とまって!」
春奈は自分の顔を両腕で隠すポーズを取りながら
冗談じゃないとばかりに大きな声で叫んだ
「ちょっと!!痛い!!痛い!
何なのよ!!あたしだけが悪者みたいに!!」
え……?
『あたしだけ』?
「何よ、あんた以外に誰がいるって言うのよ」
同じ疑問を抱いたのだろう…
綾香は動きを止めて、春奈を睨みながら詰め寄る
「もうめんどくさいから隠すのやーめた!」
私たちは何のことかわからず、そのまま春奈から視線を外さずに次の言葉を待っていた
「確かにその話を持ち出したのはあたしだよ」
「ほらみろ!やっぱり…」
「落ち着きなって、確かに私は小学校の時の話を1人だけ話したよ」
「あんたたちの後ろのコにね」