空を見上げる皇帝ペンギン。
「あたしねー。」
掴まれていた腕が離される。強く掴まれていたみたいで赤くなったその場所を、三枝さんがさすってくれた。
「高校の時、可愛い後輩が居たの。誰かに故意に傷付けられたわけじゃないんだけど…、ちょっと今元気が無くて。」
「はい…。」
「自分が出来ることはしたいの。守れるものは守りたいの。」
さっきとは違った意味で、また涙が零れる。
三枝さんは強い。強くて綺麗だ。
それと、と続ける。
「ビシッと言ってやんないと駄目だよ!あーゆー男は緋睡ちゃんの優しい所に漬け込もうとするんだから。」