空を見上げる皇帝ペンギン。

シルバーの鍵が揺れる。嗚呼、周防くんは優しい。本当?と首を傾げた。


「本当だ。気持ちは計るものじゃないだろう?」

「…うん、私もそう思った。」


考え方が同じで、思わず笑う。周防くんも目を細めた。


「だから、あまり遠慮しないでくれ。」


窒息死するかと思うほど、肋骨が折れるかと思うほど、強く抱きしめられた。でも、嬉しくて、なんだか泣きそうになる。

ハチドリは、甘い蜜を吸う。

でも結構苦労をしている。
数秒間に何回も羽を動かして、飛ばないとならない。



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