空を見上げる皇帝ペンギン。

ネコのように丸くなり

寒い、すごく寒い。

猫が尻尾すらも丸めて、こたつで丸くなる気持ちがよく分かる。

こたつに足を入れて、電気代が勿体無いからテレビは点けないでリビングのテーブルの上で書きかけのレポートを進める。

眠たい。でも、今眠ったら負け。私の今週末の休みはサラサラと砂の如く消え去るだろう。

ピンポーン、とインターホンが鳴る。

夢の世界へ片腕が引きずりこまれていた。このまま居留守してしまおうか、そうしよう、それが…。

ピンポーン、

むくりと立ち上がり、玄関の方を見る。壁に掛かっている時計を確認すると夜１０時。