あいまいな関係
ど、どうしよう~。
昨日は、全く眠れなかったよ~。
“返事は、ゆっくりでいいから”
そんな風に言われたけど、あたし…、
先輩を好きじゃない!
「由香里、良かったじゃん。先輩がタイプなんだろ?」
悶々と一人、考え事をしていると、悠真が声をかけてきた。
「悠真…」
このままじゃ、マズイ気がする。
気まずいままな上、あたしの気持ちを勘違いされてるし…。
「あっ、ねえ…」
謝りたくて、話しかけた時だった。
「オレさ、風香と付き合う事にしたわ」
そう、悠真が言ってきた。