純情☆デビル
ヒャイヌに向けていた視線を、声がした方に動かす。


32~3の男の先生が、誰か後ろに連れてこっちに来ていた。


「おはよう豊平さん。私が1年2組の担任の、木岡 学《きおか がく》です。よろしくね」


グレーのスーツを着た木岡先生に爽やかに挨拶され、私も“よろしくお願いします”とまたまた頭を下げる。


「アハハ、礼儀正しいんだね豊平さん。さっきも頭下げてたし」


「そうで…しょうか?」


首を傾げて、考え込んだ。


初対面なんだから、この位普通じゃないの?


と、ヒャイヌが怒りながら私の耳にこう囁いた。
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