純情☆デビル
シャルロットとエンリニタと目を合わせて、首を傾げた。


その時、服の裾をクイクイ引っ張られる。


そちらに目線を向けると、豊平がちょっと頬を赤らめてオレを見上げていた。


「……関波君……私達も頑張ろ?」


“今回は…ね”


最後はちっちゃく囁かれたが、服を握る手は離さない。


ドキッ…


オレは不覚にも、また豊平にときめいてしまった。


「だ、男子…女子ときちんと協力しろよ」


サッと目を逸らして、正信達に言う。


こうでもしてないと、間が持たない。


なのに豊平の不安気な視線をハッキリと感じた。
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