純情☆デビル
早耶と話していた正信がドアを指差して言った。


「うん、ちょっと赤かったよね」


早耶も頷く。


「亜遊、関波君と何かあったの?」


テレビから目線を離した新菜が、私に尋ねる。


だけど私は未だに頭から足の先まで動かせずに、瞬きを繰り返すだけ。


「亜遊ちゃん?大丈夫?」


粋羅君がチョンチョンと突っついたのをきっかけに、ようやく自由が戻った。


アワ…アワアワアワ!!


何だったの今のはぁぁぁぁぁ!


あんな風に男の子に耳元で話されたの、初めてだよーーーー!!


「ウニャアアア……//////」
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