純情☆デビル
甲高い声が正信の背後から聞こえ、オレは体を捩って誰なのか見ようとした。


今の声……確か………


「まーたアンタはぁ………関波君転校して来たばっかりなんだから、ゆっくり接しなさいよっ」


呆れた顔でこっちに向かって来たのは、やっぱり寺辺。


さっき寺辺と仲良くなった、豊平も一緒だった。


「いいじゃん別に。早耶だって豊平さんに同じ事してたじゃん」


「私はいいのーーっ!!」


2人で会話を始めてしまった正信と寺辺を、オレと豊平は黙って見ている。


オイ……寺辺、豊平困ってるぞ。


どうしたものか………
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