純情☆デビル
†第5章† それぞれの行く末

☆向きたい方向☆ 《Side -Ayu-》

「ハァ……」


私は暗いため息をつきながら、1人トボトボ歩いていた。


さっき会った関波君からの質問が、頭から離れない。


『お前久都に何か言われたりされたりしてないよな?』


真っ直ぐに問いかけられた時………私の心臓はドクンと大きな音をたてた。


2日前、実行委員でうちの学校に来た牧之原さんに言われた言葉がフラッシュバックして……


「振り払って逃げ帰っちゃうって、最悪………」


関波君に掴まれていた手首を振り切り、走り去ってしまった私だった。


後悔に襲われ、肩を落とす。


だけど…どうすれば良かったの?
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