純情☆デビル
「私は何となくだけどいい雰囲気だなぁって思ってたよ」


翌日――――…オレは更にショックを受けた。


立ち直れないぜ、オレ!


「シャルロットちゃんも分かってたなんて……オレだけかよ、気づかなかったの」


よどんだオーラを背負い、芝生の草をブチブチ引っこ抜く。


芝生を転がりまくってると笑い声が聞こえ、体を起こした。


「エンリニタ君、落ち込み過ぎだよ」


「だって粋羅とメルエフは亜遊ちゃんの気持ち分かってたのに、オレだけ気づいてなかったんだぜ!?」


「平気だよ。亜遊本人も両想いって分かってなかったからさ」
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