純情☆デビル
そう言い終わった粋羅君は、左手でホッペを触りながら足早に学校の方へ歩いて行く。


極度に緊張してる時、粋羅君はああするって関波君が言ってた様な………じゃあ……


―――嬉し過ぎて目眩がする……っ!!


走り出した私の肩から、白い鳥の羽がフワッと落ちた。


私は思いきり、粋羅君に後ろから抱き着いた。


「ワッ……!?」


粋羅君が踏ん張って、どうにか体勢を保つ。


微かに見える顔は、メッチャ赤い。


「粋羅君、“今”返事したい」


「い、今っ…!?」


「私、これから“恋人同士”として登校したい……」
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