いつか会えるね
「いないってば…。」

私も、唇をふくらませた。


「じゃあ、教えて!」

「…うん…。」


赤外線で、データを送りあう。


「いいの?ほんとにするよ?」

「…うん。かけてこなかったら、社交辞令だと思ってあきらめる。」

廣田くんが、ニコッと笑う。

「電話するよ。」

「ほんとに?」

「うん。そっちこそ、ちゃんと出てよ?」

「うん。」

「電話ちょーだいね。」

「うん。」

「帰ったら、メールするからね。」

「うん。」




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