いつか会えるね
体がほてる。


歩いてるせいなのか、昨日を思い出したからなのか…。

後者なのだろうと思った。

ウォーキングマシンから降りて、シャワーブースに向かう。

なんとなく、エレベーターではなく、階段を選んだ。

下から、上がってくる人が見えた。

「あっ。お疲れ様です!」

ニコッと田中さんが笑う。

「あっ。どうも。」

「…真っ赤ですよ。頑張っちゃいました?」

キョトンと見る目に、こそばゆい。

「あっ。はい…。」

「今日、ちょっと体重も落ちてたし、良かったですね。
無理しないようにして下さい!」

「…はい。」

頭を下げて、階段を降りて行く。

私は、昨日の事に夢中で、後ろから、私を見ている視線には気付かなかったんだ。




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