いつか会えるね
黒いバイクが、駐車場へ入ってくるのが見えた。

細い体。

廣田くんだ!

コンビニを出ようとして、廣田くんが私に気付いた。

「おはよ。」

廣田くんが、ニコッと笑った。

「おはよ。」

「迷った?」

「迷わなかったよ~。」

Vサインを出す。

「良かった!」

「うん!乗って。
後ろに人乗せるの、始めてだから、緊張する。」

「…はじめて?」

「あっ。怖いって思ったでしょ?」

廣田くんが、私の額を小突く。

「そんな事ないよっ。」

はじめてが嬉しいんだよ。

廣田くんの手を、捕まえようと、手を出したら、逆に捕まれた。

「はい。行くよっ。」

捕まれた手が、幸せに包まれている。

「うんっ。」




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