いつか会えるね
「んー…。古いけど、メッシーとアッシーだよ…。
だってさぁ、今日も着替えがないって言って、一回寮まで行って、そこから、職場まで送ってさ…。
それから出勤よ…?」

「朝に?」

「朝に。」

何時起きだろう。
佐藤さんの家から、寮まで、地下鉄で、6つ。
職場は、その間にあるとは言え…。
往復して、着替えを待ってたりしたら、一時間はかかるだろう。

「着替え忘れちゃったんですか。けっこう、吉田さん、おっちょこちょい…。」

「違うよー!」

ドンッ…!とテーブルを叩く。

「昨日、飲んでて、1時に迎えに行ってさぁ!」

「もう地下鉄ないじゃん?一緒に飲んでた後輩とか、寮に送ってあげてさ…。」

「そんなのばっかり…。」


相槌をうつ暇もなく、まくしたてる。


それは、ひどくない?


「え?よくあるんですか…?」


「うん…。」


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