いつか会えるね
「私さぁー、男にふられた事ないんだ。」

「えぇーっ!うらやましい…。」

「つくして、つくして、つくすからかねぇ。」

「つくすんですか…?」

佐藤さんが、声のトーンをおとす。

「うん…。夜もねぇ、私は、好きだから、一生懸命してあげるだけなんだけど、それがいいって、そればっかり。
それが良くて男たちは離れていかないみたいねぇ…。」

「そればっかりって…。」

「そればっかり…。」

息をのんだ。

「あっ…っと、すっごい上手って事ですかぁ?うらやましい!」

笑いとばす事にした。

「あの男は、カラダめあてなのよっ、なんて言える女はいいよねぇ。
私の場合、カラダいらないのよ。」

佐藤さんも、一緒に笑いとばした。

悲しい笑いだった…。



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