魔界動乱期
「しかしなルークよ。森の秩序も森の外の魔族達には関係ない事じゃ」

「どういう事だよ?」

「アバルがディナスのようなキメラ……生物兵器を造り出した理由はなんだと思う?」

「そりゃあ……強い国を作るためだろ?」

「つまりは魔界の統一。ではアバルは魔界を統一する前に、自国でやることがあるんじゃないか?アバルにとって、ある意味他国よりも厄介なものは何じゃ?」

この問いにルークは頭を抱える。

「ふむ、頭の悪いヤツに聞いたのが間違いじゃのう……」

「魔獣の森の駆逐か……」

ルークに変わってウィドーがそう口にした。

「あ?この森はもう1000年近く存在してんだぜ。それこそアバルの領地になる前からよ。なんで今更……?」

このルークの考えも当然だった。
魔獣の森は強者の森。
下手に手を出せば、他国との戦争よりも犠牲が出る可能性がある。
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